Pythonの変数は、データを一時的に保存する「箱」のようなものです。この記事では、プログラミング初心者の方向けに、Pythonの変数について基礎から解説します。
変数とは?シンプルに理解しよう
変数とは、データを入れておく箱のようなものです。この箱には名前をつけて、後から中身を参照したり変更したりできます。
例えば、こんな風に変数を作ります:
age = 30
name = "鈴木"
これで「age」という箱に30という数値が、「name」という箱に”鈴木”という文字列が入りました。
変数を使うメリット
なぜ変数を使うのでしょうか?主なメリットは:
- 同じデータを何度も使いまわせる
- データに意味のある名前をつけられる
- データを後から変更できる
Pythonの変数の基本ルール
Pythonで変数を使う際の基本ルールを押さえましょう:
- 変数名は英数字とアンダースコア(_)のみ使える
- 数字から始められない
- 大文字と小文字は区別される (age と Age は別物)
- 予約語(if, forなど)は使えない
良い例:
user_name = "田中"
sales_2023 = 15000000
悪い例:
2023_sales = 15000000 # 数字から始まっている
user-name = "田中" # ハイフンは使えない
主な変数の型
Pythonには様々なデータ型があります。主な型を見てみましょう:
1. 数値型(整数と浮動小数点数)
count = 10 # 整数
price = 1200.5 # 小数
2. 文字列型
name = "山田太郎"
message = '明日の会議は9時からです'
文字列は「”」か「’」で囲みます。どちらを使っても機能的な違いはありません。
3. ブール型(True/False)
is_active = True
has_permission = False
4. リスト型(複数の値をまとめて扱う)
team_members = ["佐藤", "鈴木", "高橋"]
monthly_sales = [120, 150, 135, 160]
変数の値を変更する
変数の値は後から変更できます:
score = 85
print(score) # 85と表示される
score = 90
print(score) # 90と表示される
変数の型を確認する
変数の型を確認するには、type()
関数を使います:
age = 30
name = "田中"
print(type(age)) # <class 'int'> と表示される
print(type(name)) # <class 'str'> と表示される
ビジネスシーンでの変数活用例
具体的なビジネスシーンで変数を使う例を見てみましょう:
売上計算
# 商品単価
unit_price = 2500
# 販売数
quantity = 15
# 合計金額の計算
total_price = unit_price * quantity
print(f"合計金額: {total_price}円") # 合計金額: 37500円
チーム成績の分析
# チームメンバーの月間売上
sales_data = [120000, 230000, 450000, 380000, 290000]
# 合計売上
total_sales = sum(sales_data)
# 平均売上
average_sales = total_sales / len(sales_data)
print(f"合計売上: {total_sales}円")
print(f"平均売上: {int(average_sales)}円")
よくあるエラーと対処法
初心者がよく遭遇する変数関連のエラーと対処法を紹介します:
1. 変数が定義されていないエラー
# エラーの例
print(customer_name) # NameError: name 'customer_name' is not defined
対処法:変数を使う前に必ず定義しましょう。
2. 型の不一致によるエラー
# エラーの例
age = "30" # 文字列として定義
new_age = age + 5 # TypeError: can only concatenate str (not "int") to str
対処法:数値計算をする場合は、文字列を数値に変換しましょう。
age = "30"
new_age = int(age) + 5 # これで動作する
3. 変数名のタイプミス
# 定義
customer_name = "佐藤"
# エラーの例
print(costomer_name) # NameError: name 'costomer_name' is not defined
対処法:変数名は正確に入力しましょう。IDEの自動補完機能を活用するとミスが減ります。
実践練習:簡単な売上分析プログラム
以下に簡単な売上分析プログラムの例を示します:
# 月別売上データ
monthly_sales = [
{"month": "1月", "amount": 1200000},
{"month": "2月", "amount": 1350000},
{"month": "3月", "amount": 1450000},
{"month": "4月", "amount": 1300000},
{"month": "5月", "amount": 1500000},
{"month": "6月", "amount": 1650000}
]
# 合計売上の計算
total_amount = 0
for month_data in monthly_sales:
total_amount += month_data["amount"]
# 平均売上の計算
average_amount = total_amount / len(monthly_sales)
# 最高売上の月を見つける
best_month = {"month": "", "amount": 0}
for month_data in monthly_sales:
if month_data["amount"] > best_month["amount"]:
best_month = month_data
# 結果の表示
print(f"半期合計売上: {total_amount:,}円")
print(f"月平均売上: {int(average_amount):,}円")
print(f"最高売上月: {best_month['month']} ({best_month['amount']:,}円)")
このコードをmy_python_project/sample/sales_analysis.py
として保存しました。
まとめ:変数マスターへの第一歩
Pythonの変数はプログラミングの基礎中の基礎です。今回学んだポイントをおさらいしましょう:
- 変数はデータを入れる「箱」のようなもの
- 変数名は適切なルールに従って付ける
- 主な型は数値、文字列、ブール、リスト
- 変数の値は後から変更できる
- 型変換を適切に行うことでエラーを防げる
これらの基本を理解すれば、Pythonでのデータ分析や業務効率化の第一歩を踏み出せます。
実際にコードを書いて試してみることが上達の近道です。エラーが出ても心配いりません。それも学習の一部です。